2026年10月時点で最新の観光庁「インバウンド消費動向調査」の2025年暦年の確報(2026年3月公表)と2026年4〜6月期の2次速報(2026年9月30日公表)をもとに、世帯年収が20万米ドル以上の訪日客の割合が高い国・地域をランキングにしました。1位は米国(9.4%)です。
観光庁の「インバウンド消費動向調査」(2025年暦年・確報)によると、世帯年収が20万米ドル以上の人の割合は全体で4.1%でした。国・地域別では米国が9.4%で最も高く、シンガポール(7.7%)、オーストラリア(7.5%)、英国(7.3%)、カナダ(6.1%)が続きます。最も低いのはスペインとロシア(いずれも0.9%)です。
年収を「不明」とした人(答えなかった人など)は全体の48.1%を占めます。不明を除いて計算し直すと、全体では7.8%、米国は15.5%が20万米ドル以上でした。世帯の純金融資産が100万米ドル以上の人は全体の7.0%で、カナダ(11.1%)が最も高くなっています。
ランキングの評価方法

- 出典:観光庁「インバウンド消費動向調査」の2025年暦年(確報)集計表「表1-1 国籍・地域別 回答者属性および旅行内容」の「世帯の年収と保有する資産」。
- 指標:世帯年収(単一回答)で「20万米ドル以上」を選んだ人の割合(%・回答者全体=不明を含む)。
- 調査の方法:観光庁が全国の主な空港・港で、出国する訪日外国人(クルーズ客を除く一般客)に聞き取った標本調査です。集計値は国籍・地域や出国港ごとの訪日客数で重み付け(ウェイトバック)した値で、回答者数は重み付け前の数です(集計表の注意書き)。
- 回答者数:国・地域ごとの回答者数は212〜5,668人です。ロシア(212人)、イタリア(427人)、スペイン(468人)、ドイツ(473人)、インド(482人)は回答者が少なく(500人未満・表の※)、誤差が大きい可能性があります。
- 不明の扱い:「不明」は答えなかった人などで、国・地域によって37〜66%を占めます。順位は集計表の値(回答者全体に占める割合)で付け、不明を除いた割合は参考に並べました(当サイトの計算)。
- 通貨:観光庁の調査票の区分(米ドル)のままです。円に直していません。
- 2026年の値:2026年4〜6月期(2次速報)の集計表(2026年9月30日公表)の同じ表です。2026年からメキシコ・北欧・中東が加わった24区分で、四半期の値は回答者が少ない国・地域があり、年間の値より大きく動きます。北欧(スウェーデン・デンマーク・ノルウェー・フィンランドの4か国)・中東(8か国)と「その他」は複数の国をまとめた値なので、国・地域の順位に入れず、表の下に参考として値を載せました(2026-10-23 から)。7〜9月期は1次速報(2026年10月21日公表)が出ていますが、本記事は値が見直された2次速報の最新の期(4〜6月期)を載せています(7〜9月期の2次速報は2026年12月24日公表の予定です)。
- 順位の付け方:観光庁の集計表に出ている値(表示の桁)で順位を付けています。同じ値は同じ順位です。
- 注意:政府統計の数値は「政府標準利用規約(第2.0版)」に基づいて利用し、本サイトで加工・集計しています。
TOP10(世帯年収20万米ドル以上の割合)
| 順位 | 国・地域 | 世帯年収20万米ドル以上の割合 | 不明を除いた割合 | 純金融資産100万米ドル以上 | 回答者数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 米国 | 9.4% | 15.5% | 7.9% | 3,028人 |
| 2 | シンガポール | 7.7% | 15.2% | 10.6% | 511人 |
| 3 | オーストラリア | 7.5% | 13.4% | 10.9% | 877人 |
| 4 | 英国 | 7.3% | 13.3% | 9.1% | 594人 |
| 5 | カナダ | 6.1% | 9.8% | 11.1% | 545人 |
| 6 | インド※ | 4.5% | 10.8% | 7.9% | 482人 |
| 7 | 香港 | 4.3% | 8.7% | 8.1% | 3,740人 |
| 8 | 韓国 | 3.8% | 8.1% | 5.4% | 3,437人 |
| 9 | ドイツ※ | 3.4% | 6.9% | 4.0% | 473人 |
| 10 | 台湾 | 2.9% | 5.6% | 6.8% | 2,468人 |

1〜10位の解説
第1位 米国(9.4%)

米国の訪日客のうち、世帯年収が20万米ドル以上の人の割合は9.4%で、全体(4.1%)の2.3倍です。年収が「不明」の人(39.3%)を除くと15.5%で、世帯の純金融資産(資産から負債を引いた額)が100万米ドル以上の人は7.9%でした。回答者は3,028人です。
第2位 シンガポール(7.7%)

シンガポールの訪日客のうち、世帯年収が20万米ドル以上の人の割合は7.7%で、全体(4.1%)の1.9倍です。年収が「不明」の人(49.7%)を除くと15.2%で、世帯の純金融資産(資産から負債を引いた額)が100万米ドル以上の人は10.6%でした。回答者は511人です。
第3位 オーストラリア(7.5%)

オーストラリアの訪日客のうち、世帯年収が20万米ドル以上の人の割合は7.5%で、全体(4.1%)の1.8倍です。年収が「不明」の人(43.9%)を除くと13.4%で、世帯の純金融資産(資産から負債を引いた額)が100万米ドル以上の人は10.9%でした。回答者は877人です。
第4位 英国(7.3%)

英国の訪日客のうち、世帯年収が20万米ドル以上の人の割合は7.3%で、全体(4.1%)の1.8倍です。年収が「不明」の人(45.2%)を除くと13.3%で、世帯の純金融資産(資産から負債を引いた額)が100万米ドル以上の人は9.1%でした。回答者は594人です。
第5位 カナダ(6.1%)

カナダの訪日客のうち、世帯年収が20万米ドル以上の人の割合は6.1%で、全体(4.1%)の1.5倍です。年収が「不明」の人(37.4%)を除くと9.8%で、世帯の純金融資産(資産から負債を引いた額)が100万米ドル以上の人は11.1%でした。回答者は545人です。
第6位 インド(4.5%)

インドの訪日客のうち、世帯年収が20万米ドル以上の人の割合は4.5%で、全体(4.1%)の1.1倍です。年収が「不明」の人(58.8%)を除くと10.8%で、世帯の純金融資産(資産から負債を引いた額)が100万米ドル以上の人は7.9%でした。回答者は482人で、少なめのため誤差が大きい可能性があります。
第7位 香港(4.3%)

香港の訪日客のうち、世帯年収が20万米ドル以上の人の割合は4.3%で、全体(4.1%)の1.1倍(丸める前の値で計算)です。年収が「不明」の人(50.9%)を除くと8.7%で、世帯の純金融資産(資産から負債を引いた額)が100万米ドル以上の人は8.1%でした。回答者は3,740人です。
第8位 韓国(3.8%)

韓国の訪日客のうち、世帯年収が20万米ドル以上の人の割合は3.8%で、全体(4.1%)の0.9倍です。年収が「不明」の人(52.5%)を除くと8.1%で、世帯の純金融資産(資産から負債を引いた額)が100万米ドル以上の人は5.4%でした。回答者は3,437人です。
第9位 ドイツ(3.4%)

ドイツの訪日客のうち、世帯年収が20万米ドル以上の人の割合は3.4%で、全体(4.1%)の0.8倍です。年収が「不明」の人(50.1%)を除くと6.9%で、世帯の純金融資産(資産から負債を引いた額)が100万米ドル以上の人は4.0%でした。回答者は473人で、少なめのため誤差が大きい可能性があります。
第10位 台湾(2.9%)

台湾の訪日客のうち、世帯年収が20万米ドル以上の人の割合は2.9%で、全体(4.1%)の0.7倍です。年収が「不明」の人(48.0%)を除くと5.6%で、世帯の純金融資産(資産から負債を引いた額)が100万米ドル以上の人は6.8%でした。回答者は2,468人です。
国・地域別の世帯年収と資産の内訳
| 国・地域 | 年収10万米ドル未満 | 年収10万〜20万米ドル | 年収20万米ドル以上 | 年収 不明 | 純金融資産100万米ドル以上 | 純金融資産 不明 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 全国籍・地域 | 31.8% | 16.0% | 4.1% | 48.1% | 7.0% | 58.2% |
| 米国 | 27.2% | 24.1% | 9.4% | 39.3% | 7.9% | 48.6% |
| シンガポール | 21.7% | 21.0% | 7.7% | 49.7% | 10.6% | 60.2% |
| オーストラリア | 22.7% | 26.0% | 7.5% | 43.9% | 10.9% | 55.8% |
| 英国 | 26.6% | 20.9% | 7.3% | 45.2% | 9.1% | 54.5% |
| カナダ | 30.5% | 25.9% | 6.1% | 37.4% | 11.1% | 48.4% |
| インド※ | 19.8% | 17.0% | 4.5% | 58.8% | 7.9% | 68.1% |
| 香港 | 24.0% | 20.8% | 4.3% | 50.9% | 8.1% | 61.6% |
| 韓国 | 31.7% | 11.9% | 3.8% | 52.5% | 5.4% | 63.6% |
| ドイツ※ | 28.2% | 18.3% | 3.4% | 50.1% | 4.0% | 61.0% |
| 台湾 | 35.3% | 13.8% | 2.9% | 48.0% | 6.8% | 57.5% |
| 中国 | 38.6% | 16.4% | 2.8% | 42.2% | 9.2% | 50.2% |
| タイ | 29.5% | 13.6% | 2.3% | 54.5% | 4.2% | 66.2% |
| フランス | 28.3% | 17.0% | 2.3% | 52.4% | 3.4% | 61.2% |
| インドネシア | 40.5% | 14.0% | 2.3% | 43.2% | 3.6% | 63.6% |
| イタリア※ | 32.6% | 13.8% | 2.1% | 51.6% | 2.0% | 62.3% |
| マレーシア | 32.8% | 14.7% | 1.7% | 50.8% | 3.6% | 65.4% |
| フィリピン | 32.6% | 9.7% | 1.7% | 56.0% | 3.5% | 67.4% |
| ベトナム | 25.2% | 7.2% | 1.6% | 66.1% | 2.1% | 75.7% |
| スペイン※ | 35.1% | 15.1% | 0.9% | 48.9% | 1.6% | 64.8% |
| ロシア※ | 22.9% | 13.4% | 0.9% | 62.9% | 4.1% | 71.4% |
世帯年収は国・地域の物価や賃金の水準で大きく違うため、同じ20万米ドルでも暮らし向きの意味は国ごとに違います。ここでは観光庁の集計表の区分(米ドル)のまま比べています。年収が10万米ドル以上(10万〜20万米ドルと20万米ドル以上の合計)の人の割合は、米国(33.5%)が最も高くなっています。
2026年4〜6月期(2次速報)の世帯年収20万米ドル以上の割合
| 順位 | 国・地域 | 世帯年収20万米ドル以上の割合 | 2025年の順位 | 回答者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 米国 | 13.4% | 1位 | 834人 |
| 2 | オーストラリア※ | 10.2% | 3位 | 184人 |
| 3 | タイ※ | 8.3% | 12位 | 289人 |
| 4 | スペイン※ | 7.4% | 19位 | 101人 |
| 5 | メキシコ※ | 7.3% | -(2026年から集計) | 102人 |
| 6 | カナダ※ | 6.5% | 5位 | 155人 |
| 7 | 中国 | 5.7% | 11位 | 1,191人 |
| 8 | シンガポール※ | 5.3% | 2位 | 128人 |
| 9 | フランス※ | 4.5% | 12位 | 125人 |
| 9 | ドイツ※ | 4.5% | 9位 | 116人 |
参考(複数の国のまとまり・順位は付けていません):北欧(4か国) 8.6%(回答者102人)・中東(8か国) 3.1%(回答者101人)・その他の国・地域 6.6%(回答者280人)。
2026年4〜6月期(2次速報)では、全体の世帯年収20万米ドル以上の割合は5.1%(2025年は4.1%)で、米国(13.4%)、オーストラリア(10.2%)、タイ(8.3%)が上位でした。四半期の値は回答者が少ない国・地域があり、季節の影響も受けるため、年間の値と分けてご覧ください。表の※は回答者が500人未満の国・地域で、誤差が大きい可能性があります。
国・地域別の一覧
| 順位 | 国・地域 | 世帯年収20万米ドル以上の割合 | 不明を除いた割合 | 純金融資産100万米ドル以上 | 回答者数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 米国 | 9.4% | 15.5% | 7.9% | 3,028人 |
| 2 | シンガポール | 7.7% | 15.2% | 10.6% | 511人 |
| 3 | オーストラリア | 7.5% | 13.4% | 10.9% | 877人 |
| 4 | 英国 | 7.3% | 13.3% | 9.1% | 594人 |
| 5 | カナダ | 6.1% | 9.8% | 11.1% | 545人 |
| 6 | インド※ | 4.5% | 10.8% | 7.9% | 482人 |
| 7 | 香港 | 4.3% | 8.7% | 8.1% | 3,740人 |
| 8 | 韓国 | 3.8% | 8.1% | 5.4% | 3,437人 |
| 9 | ドイツ※ | 3.4% | 6.9% | 4.0% | 473人 |
| 10 | 台湾 | 2.9% | 5.6% | 6.8% | 2,468人 |
| 11 | 中国 | 2.8% | 4.9% | 9.2% | 5,668人 |
| 12 | タイ | 2.3% | 5.1% | 4.2% | 955人 |
| 12 | フランス | 2.3% | 4.8% | 3.4% | 501人 |
| 12 | インドネシア | 2.3% | 4.0% | 3.6% | 931人 |
| 15 | イタリア※ | 2.1% | 4.3% | 2.0% | 427人 |
| 16 | マレーシア | 1.7% | 3.4% | 3.6% | 695人 |
| 16 | フィリピン | 1.7% | 3.8% | 3.5% | 1,600人 |
| 18 | ベトナム | 1.6% | 4.7% | 2.1% | 1,284人 |
| 19 | スペイン※ | 0.9% | 1.9% | 1.6% | 468人 |
| 19 | ロシア※ | 0.9% | 2.3% | 4.1% | 212人 |
よくある質問
- 世帯年収が高い訪日客が一番多い国・地域は?
-
米国で、9.4%です(2025年)。シンガポール(7.7%)、オーストラリア(7.5%)が続き、全体では4.1%でした。
- 訪日客の世帯年収はどのくらいですか?
-
全体では、10万米ドル未満が31.8%、10万〜20万米ドルが16.0%、20万米ドル以上が4.1%、不明が48.1%です(2025年)。
- 資産の多い訪日客はどのくらいいますか?
-
世帯の純金融資産が100万米ドル以上の人は全体の7.0%で、カナダ(11.1%)、オーストラリア(10.9%)、シンガポール(10.6%)が上位です(不明は全体の58.2%)。
- 2026年はどうですか?
-
2026年4〜6月期(2次速報)では全体で5.1%、1位は米国(13.4%)でした(回答者が少ない国・地域を含みます)。
- データはどこで確認できますか?
-
観光庁「インバウンド消費動向調査」のページで、年間の集計表(Excel)と年次報告書(PDF)を誰でも見られます。本記事の国・地域別の値はCSVでも公開しています。
まとめ
2025年の世帯年収20万米ドル以上の割合は、米国・シンガポール・オーストラリアが上位で、全体は4.1%でした。不明を除いても欧米豪とシンガポールが上位で、純金融資産100万米ドル以上の人はカナダ・オーストラリア・シンガポールで1割を超えます。インバウンド・パワーランキングでは、公的統計をもとに訪日客の行動を国・地域別に比べて公開していきます。
出典・データ
- 観光庁「インバウンド消費動向調査」
- インバウンド消費動向調査 2025年暦年(確報)集計表(Excel・2026年3月31日)。2026年10月8日に一部の統計表が修正されました(この記事の数字は修正後の表で確かめました)
- インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書(PDF)
- インバウンド消費動向調査 2026年4-6月期(2次速報)集計表(Excel・2026年9月30日)
- 照らした資料:観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年暦年(確報)集計表」表1-1「世帯の年収と保有する資産」(単一回答【A1】)(公表:2026-03-31)
- 照らした資料:観光庁「同 2026年4-6月期(2次速報)集計表」表1-1(公表:2026-09-30)
- このランキングの全データ(CSV)
更新・訂正の履歴
- 2026年10月23日:2026年4〜6月期の表で3位としていた北欧について、北欧(スウェーデン・デンマーク・ノルウェー・フィンランドの4か国)・中東(8か国)は複数の国をまとめた観光庁の区分なので、国・地域の順位から外し、「その他」とあわせて表の下に参考として値を載せました。3位はタイ(8.3%)になり、9位はフランスとドイツ(いずれも4.5%)が並びます。
- 2026年10月23日:導入で最も低い国・地域をロシア(0.9%)だけとしていたので、同じ0.9%で並ぶスペインも書きました(表の順位はもともと同じ19位)。
- 2026年10月23日:評価方法に、順位の付け方(観光庁の集計表に出ている値で同じ値は同じ順位)と、2026年7〜9月期の1次速報(2026年10月21日公表)が出ていることを書きました(数字と順位は変わりません)。
- 2026年10月25日:2026年4〜6月期の表の段に、表の※(回答者が500人未満の国・地域)の説明を書きました。出典の集計表に、2026年10月8日に一部の統計表が修正されたこと(この記事の数字は修正後の表で確かめたこと)を書きました。「照らした資料」に、この記事では使っていない年次報告書(「記事の評価方法に書いた図表」)を挙げていたので除きました。数字と順位は変わりません。
- 2026年10月27日:1〜10位の解説の「全体の◯倍」で、表示の値どうしで割ると違う1桁になる香港の1.1倍(表示の4.3%÷4.1%では1.0倍)に「丸める前の値で計算」と書きました。数字と順位は変わりません。
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高解像度の画像や集計データが必要な場合は、株式会社パプリカ(info@inport.co.jp)までご連絡ください。それぞれの順位の元になった公表資料(どの表のどの行か)も、お問い合わせいただければお示しします。
数字は公表元の資料と照らして確かめています(最終確認:2026年10月27日)。
公開:2026年10月27日

