2026年10月時点で最新の観光庁「インバウンド消費動向調査」の2025年暦年の確報(2026年3月公表)と2026年4〜6月期の2次速報(2026年9月30日公表)をもとに、訪日客が日本滞在中に使った交通手段をランキングにしました。1位は鉄道・モノレール(80.7%)です。
観光庁の「インバウンド消費動向調査」(2025年暦年・確報)によると、訪日客が日本滞在中に使った交通手段(複数回答)は、鉄道・モノレールが80.7%で最も多く、タクシー・ハイヤー(26.5%)、新幹線(24.4%)、近郊バス(24.0%)、貸切バス(11.4%)が続きました。
国・地域による違いが大きいのは新幹線です。スペイン(75.9%)・イタリア(72.8%)・フランス(69.5%)では7割前後が新幹線に乗った一方、韓国は3.4%でした。レンタカーは香港(19.6%)・台湾(16.9%)、タクシー・ハイヤーは米国(47.3%)で多く使われています。
ランキングの評価方法

- 出典:観光庁「インバウンド消費動向調査」の2025年暦年(確報)集計表「表1-1 国籍・地域別 回答者属性および旅行内容」の「日本滞在中に利用した交通手段」(地域調査【B1】)と、年次報告書の図表6-3。
- 指標:日本滞在中にその交通手段を使った人の割合(%・複数回答)。「航空」「船舶」は日本国内の移動に使ったものです。「その他」(2.9%)と「徒歩移動のみ」(0.1%)は順位から除きました。
- 確かめたこと:年次報告書の図表6-3(全目的)の値(鉄道・モノレール80.7%・タクシー26.5%・新幹線24.4%・近郊バス24.0%)と集計表の値が一致することを確かめました。国・地域別の値は集計表の値です。
- 調査の方法:観光庁が全国の主な空港・港で、出国する訪日客(一般客)に聞いた「地域調査」の結果です。集計値は全国調査の国籍・地域別の訪日客数に合わせて重み付け(ウェイトバック)した値で、回答者数は重み付け前の数です(集計表の注意書き)。
- 回答者数:国・地域ごとの回答者数は192〜23,545人です。ロシア(192人)は回答者が少なく(500人未満・表の※)、誤差が大きい可能性があります。
- 1人当たりの交通費:同じ調査の2025年の集計表「参考2」(パッケージツアー参加費の内訳を含む1人1回当たりの費目別の支出)の値です。
- 2026年の値:2026年4〜6月期(2次速報)の集計表(2026年9月30日公表)の同じ表です。四半期の値は季節の影響を受け、年間の値より大きく動きます。
- 注意:政府統計の数値は「政府標準利用規約(第2.0版)」に基づいて利用し、本サイトで加工・集計しています。
ランキング(日本滞在中に使った交通手段)
| 順位 | 交通手段 | 割合 | 一番高い国・地域 | 一番低い国・地域 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 鉄道・モノレール | 80.7% | フランス(96.0%) | タイ(66.0%) |
| 2 | タクシー・ハイヤー | 26.5% | 米国(47.3%) | タイ(17.3%) |
| 3 | 新幹線 | 24.4% | スペイン(75.9%) | 韓国(3.4%) |
| 4 | 近郊バス | 24.0% | スペイン(48.8%) | ベトナム(12.6%) |
| 5 | 貸切バス | 11.4% | ベトナム(27.0%) | ロシア※(2.7%) |
| 6 | 長距離バス | 9.5% | ロシア※(28.2%) | ベトナム(6.1%) |
| 7 | レンタカー | 8.5% | 香港(19.6%) | ロシア※(0.3%) |
| 8 | 航空 | 3.8% | カナダ(11.3%) | 韓国(1.0%) |
| 9 | 船舶 | 2.4% | スペイン(9.5%) | インドネシア(0.3%) |
| 10 | レンタサイクル | 1.2% | フランス(5.2%) | タイ(0.3%) |

1〜10位の解説
第1位 鉄道・モノレール(80.7%)

訪日客の80.7%が、日本滞在中に鉄道・モノレールを使いました(複数回答)。国・地域別ではフランス(96.0%)、イタリア(95.1%)、ロシア※(94.9%)で高く、タイ(66.0%)で低くなっています。
第2位 タクシー・ハイヤー(26.5%)

訪日客の26.5%が、日本滞在中にタクシー・ハイヤーを使いました(複数回答)。国・地域別では米国(47.3%)、英国(43.5%)、イタリア(43.2%)で高く、タイ(17.3%)で低くなっています。
第3位 新幹線(24.4%)

訪日客の24.4%が、日本滞在中に新幹線を使いました(複数回答)。国・地域別ではスペイン(75.9%)、イタリア(72.8%)、フランス(69.5%)で高く、韓国(3.4%)で低くなっています。Japan Rail Passを買った人は全体の4.9%で、スペインは14.1%でした(表2-1)。
第4位 近郊バス(24.0%)

訪日客の24.0%が、日本滞在中に近郊バスを使いました(複数回答)。国・地域別ではスペイン(48.8%)、イタリア(45.2%)、ドイツ(41.1%)で高く、ベトナム(12.6%)で低くなっています。
第5位 貸切バス(11.4%)

訪日客の11.4%が、日本滞在中に貸切バスを使いました(複数回答)。国・地域別ではベトナム(27.0%)、タイ(23.4%)、台湾(18.0%)で高く、ロシア※(2.7%)で低くなっています。団体ツアーに参加した人の割合が高いベトナム・タイ・台湾で多く使われています。
第6位 長距離バス(9.5%)

訪日客の9.5%が、日本滞在中に長距離バスを使いました(複数回答)。国・地域別ではロシア※(28.2%)、オーストラリア(14.1%)、インドネシア(14.0%)で高く、ベトナム(6.1%)で低くなっています。
第7位 レンタカー(8.5%)

訪日客の8.5%が、日本滞在中にレンタカーを使いました(複数回答)。国・地域別では香港(19.6%)、台湾(16.9%)、シンガポール(16.7%)で高く、ロシア※(0.3%)で低くなっています。
第8位 航空(3.8%)

訪日客の3.8%が、日本滞在中に航空を使いました(複数回答)。国・地域別ではカナダ(11.3%)、オーストラリア(10.8%)、米国(9.3%)で高く、韓国(1.0%)で低くなっています。日本国内の移動に飛行機を使った人の割合です。
第9位 船舶(2.4%)

訪日客の2.4%が、日本滞在中に船舶を使いました(複数回答)。国・地域別ではスペイン(9.5%)、フランス(8.9%)、イタリア(7.1%)で高く、インドネシア(0.3%)で低くなっています。
第10位 レンタサイクル(1.2%)

訪日客の1.2%が、日本滞在中にレンタサイクルを使いました(複数回答)。国・地域別ではフランス(5.2%)、カナダ(3.4%)、英国(3.0%)、ロシア※(3.0%)で高く、タイ(0.3%)で低くなっています。
国・地域別の交通手段
| 国・地域 | 鉄道・モノレール | 新幹線 | タクシー | 近郊バス | 貸切バス | レンタカー |
|---|---|---|---|---|---|---|
| スペイン | 94.3% | 75.9% | 37.8% | 48.8% | 6.2% | 5.0% |
| イタリア | 95.1% | 72.8% | 43.2% | 45.2% | 7.5% | 3.8% |
| フランス | 96.0% | 69.5% | 37.0% | 39.1% | 6.1% | 9.5% |
| ロシア※ | 94.9% | 67.9% | 26.5% | 32.3% | 2.7% | 0.3% |
| ドイツ | 93.6% | 67.7% | 34.2% | 41.1% | 3.1% | 5.3% |
| 英国 | 92.7% | 64.4% | 43.5% | 32.1% | 5.5% | 5.4% |
| オーストラリア | 91.4% | 63.5% | 40.5% | 30.7% | 9.6% | 6.6% |
| カナダ | 94.0% | 57.5% | 33.3% | 30.7% | 4.5% | 6.0% |
| インド | 86.7% | 57.2% | 37.5% | 27.4% | 10.1% | 2.7% |
| 米国 | 89.8% | 53.0% | 47.3% | 26.6% | 4.7% | 4.0% |
| インドネシア | 87.7% | 37.1% | 25.1% | 28.8% | 11.3% | 3.1% |
| シンガポール | 85.7% | 30.3% | 25.9% | 22.1% | 4.1% | 16.7% |
| ベトナム | 66.1% | 25.4% | 18.7% | 12.6% | 27.0% | 4.3% |
| マレーシア | 82.4% | 21.1% | 19.1% | 21.0% | 14.8% | 11.8% |
| 中国 | 84.9% | 18.9% | 24.3% | 23.8% | 11.9% | 2.1% |
| フィリピン | 82.1% | 16.5% | 25.4% | 17.5% | 6.3% | 5.0% |
| タイ | 66.0% | 13.9% | 17.3% | 14.9% | 23.4% | 12.9% |
| 香港 | 77.7% | 12.1% | 19.9% | 20.5% | 5.5% | 19.6% |
| 台湾 | 69.3% | 11.0% | 18.9% | 19.2% | 18.0% | 16.9% |
| 韓国 | 75.4% | 3.4% | 22.7% | 22.2% | 12.5% | 8.5% |
表は新幹線を使った人の割合が高い順です。新幹線はスペイン・イタリア・フランス・ロシア・ドイツ・英国・オーストラリアで6割を超え、韓国(3.4%)・台湾(11.0%)で低くなっています。貸切バスはベトナム(27.0%)・タイ(23.4%)・台湾(18.0%)で多く、この3つは団体ツアーに参加した人の割合(29.0%・19.6%・17.8%)も20の国・地域で上位3つです。
訪日客1人当たりの交通費(2025年)
| 交通費の内訳 | 1人当たり | 交通費に占める割合 |
|---|---|---|
| 新幹線・鉄道・地下鉄・モノレール | 13,502円 | 58.9% |
| レンタカー | 2,886円 | 12.6% |
| タクシー | 2,785円 | 12.1% |
| Japan Rail Pass | 1,481円 | 6.5% |
| バス | 955円 | 4.2% |
| 航空(日本国内の移動) | 930円 | 4.1% |
| 船舶(日本国内の移動) | 141円 | 0.6% |
| そのほかの交通費 | 253円 | 1.1% |
| 交通費の合計 | 22,933円 | 100.0% |
訪日客(一般客)1人当たりの日本国内の交通費は22,933円で、旅行支出(228,782円)の10.0%です。そのうち新幹線・鉄道・地下鉄・モノレールが13,502円で、交通費の58.9%を占めます(参考2・パッケージツアー参加費の内訳を含む)。表の割合はそれぞれ四捨五入した値のため、8つの内訳を足すと100.1%になります。
2026年4〜6月期(2次速報)の交通手段
| 順位 | 交通手段 | 2026年4〜6月期(2次速報) | 2025年 |
|---|---|---|---|
| 1 | 鉄道・モノレール | 80.7% | 80.7% |
| 2 | タクシー・ハイヤー | 29.0% | 26.5% |
| 3 | 新幹線 | 27.3% | 24.4% |
| 4 | 近郊バス | 24.1% | 24.0% |
| 5 | 貸切バス | 11.1% | 11.4% |
| 6 | レンタカー | 9.7% | 8.5% |
| 7 | 長距離バス | 9.5% | 9.5% |
| 8 | 航空 | 3.6% | 3.8% |
| 9 | 船舶 | 2.6% | 2.4% |
| 10 | レンタサイクル | 1.7% | 1.2% |
2026年4〜6月期(2次速報)も鉄道・モノレール(80.7%)、タクシー・ハイヤー(29.0%)、新幹線(27.3%)の順でした。四半期の値は季節の影響を受けます。
よくある質問
- 訪日客が日本で一番使った交通手段は?
-
鉄道・モノレールで、80.7%が使いました(2025年・複数回答)。タクシー・ハイヤー(26.5%)、新幹線(24.4%)が続きます。
- 新幹線に乗る訪日客はどのくらいですか?
-
全体の24.4%です。スペイン(75.9%)、イタリア(72.8%)、フランス(69.5%)で高く、韓国は3.4%でした。
- レンタカーを使う訪日客が多い国・地域は?
-
香港(19.6%)、台湾(16.9%)、シンガポール(16.7%)の順です。全体では8.5%でした。
- タクシーはどのくらい使われていますか?
-
全体の26.5%が使いました。米国(47.3%)、英国(43.5%)で高くなっています。
- 訪日客は交通費にいくら使っていますか?
-
1人当たり22,933円です(2025年・参考2)。そのうち新幹線・鉄道・地下鉄・モノレールが13,502円です。
- データはどこで確認できますか?
-
観光庁「インバウンド消費動向調査」のページで、年間の集計表(Excel)と年次報告書(PDF)を誰でも見られます。本記事の国・地域別の値はCSVでも公開しています。
まとめ
2025年に訪日客が日本で使った交通手段は、鉄道・モノレール、タクシー・ハイヤー、新幹線の順でした。新幹線はスペイン・イタリア・フランスで7割前後が使う一方、韓国では少なく、レンタカーは香港・台湾、貸切バスは団体ツアーの多い国・地域で多いなど、国・地域によって動き方は大きく違います。インバウンド・パワーランキングでは、公的統計をもとに訪日客の行動を国・地域別に比べて公開していきます。
出典・データ
- 観光庁「インバウンド消費動向調査」
- インバウンド消費動向調査 2025年暦年(確報)集計表(Excel・2026年3月31日)。2026年10月8日に一部の統計表が修正されました(この記事の数字は修正後の表で確かめました)
- インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書(PDF)
- インバウンド消費動向調査 2026年4-6月期(2次速報)集計表(Excel・2026年9月30日)
- 照らした資料:観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年暦年(確報)集計表」表1-1「日本滞在中に利用した交通手段」(地域調査【B1】)・参考2・表2-1(公表:2026-03-31)
- 照らした資料:観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書」図表6-3 利用した交通手段(公表:2026年3月(奥付の発行))
- 照らした資料:観光庁「インバウンド消費動向調査 2026年4-6月期(2次速報)集計表」表1-1(公表:2026-09-30)
- このランキングの全データ(CSV)
更新・訂正の履歴
- 2026年10月23日:ランキングの表と1〜10位の解説で、回答者が500人未満のロシアに※を付けました(国・地域別の表と同じ扱いです)。
- 2026年10月27日:10位のレンタサイクルの解説で、高い国・地域に英国と同じ3.0%のロシア※を書き足しました。長距離バスのカードの画像の「最も高い国・地域」に「※回答者500人未満」と書き足しました。新幹線のカードの画像で、「表2-1」が行の変わり目で分かれていたので、分かれないように描き直しました。1人当たりの交通費の段で、新幹線・鉄道・地下鉄・モノレールの割合を表と同じ小数第1位(58.9%)にし、表の割合を足すと100.1%になることを書きました(前は「59%」)。まとめの「鉄道・モノレール・タクシー・新幹線の順」を名前の区切りが分かる書き方にし、「新幹線は欧州の国で7割前後が使う」を、7割前後のスペイン・イタリア・フランスの名前を挙げる書き方に直しました(英国は64.4%です)。CSVの回答者数を整数で書きました。出典の集計表に、2026年10月8日に一部の統計表が修正されたこと(この記事の数字は修正後の表で確かめたこと)を書きました。ランキングの数字と順位は変わりません。
- 2026年10月27日:「照らした資料」の年次報告書の公表日を「2026-03-31」から「2026年3月(奥付の発行)」に直しました(報告書の奥付は発行の月までで、日は書かれていません)。数字と順位は変わりません。
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図表のご利用について
本ページの図表・数値は、出典「インバウンド・パワーランキング(株式会社パプリカ)」と明記いただければ、報道・資料などでご利用いただけます。画面・紙面での表記の例:「出典:インバウンド・パワーランキング(株式会社パプリカ)」。
高解像度の画像や集計データが必要な場合は、株式会社パプリカ(info@inport.co.jp)までご連絡ください。それぞれの順位の元になった公表資料(どの表のどの行か)も、お問い合わせいただければお示しします。
数字は公表元の資料と照らして確かめています(最終確認:2026年10月27日)。
公開:2026年10月27日

