訪日客の支払い方法ランキング【2026年最新版】観光庁 2025年確報・2026年4〜6月期速報

訪日客の支払い方法ランキング【2026年最新版】観光庁 2025年確報・2026年4〜6月期速報 1位 現金 92.3%

2026年11月時点で最新の観光庁「インバウンド消費動向調査」の2025年暦年の確報(2026年3月公表)と2026年4〜6月期の2次速報(2026年9月公表)をもとに、訪日客が日本滞在中に使った支払い方法をランキングにしました。1位は現金(92.3%)です。

観光庁の「インバウンド消費動向調査」(2025年暦年・確報)によると、訪日客が日本滞在中に使った支払い方法(複数回答)は、現金が92.3%で最も多く、クレジットカード(75.0%)、交通系ICカード(36.2%)、モバイル決済(20.9%)、デビットカード(6.6%)が続きました。

20の国・地域のうち、17で現金が最も多く使われ、クレジットカードが現金を上回ったのはシンガポール・イタリア・米国でした。中国はモバイル決済が82.6%と飛び抜けて高い一方、現金も93.5%が使い、クレジットカードは49.0%で20の国・地域で最も低くなっています。

目次

ランキングの評価方法

訪日客が日本滞在中に利用した決済方法ランキング【2026年最新版】の評価方法
  • 出典:観光庁「インバウンド消費動向調査」の2025年暦年(確報)集計表「表1-1 国籍・地域別 回答者属性および旅行内容」の「日本滞在中に利用した決済方法」と、年次報告書の図表3-4。
  • 指標:日本滞在中にその支払い方法を使った人の割合(%・複数回答)。「その他」「お金は全く使わなかった」は順位から除きました。「割引クーポン」は観光庁の区分のまま支払い方法に含めています。表示の割合(小数1桁)が同じ国・地域は並べて書いています。
  • 確かめたこと:年次報告書の図表3-4(現金92.3%・クレジットカード75.0%・交通系ICカード36.2%・モバイル決済20.9%)と集計表の値が一致することを確かめました。国・地域別の値は集計表の値です。
  • 調査の方法:観光庁が全国の主な空港・港で、出国する訪日客(一般客)に聞いた「地域調査」の結果です。集計値は全国調査の国籍・地域別の訪日客数に合わせて重み付け(ウェイトバック)した値で、回答者数は重み付け前の数です(集計表の注意書き)。
  • 回答者数:国・地域ごとの回答者数は192〜23,545人です。ロシア(192人)は回答者が少なく、誤差が大きい可能性があります。
  • 2026年の値:2026年4〜6月期(2次速報)の集計表(2026年9月30日公表)の同じ表です。2026年からメキシコ・北欧・中東が加わっています。四半期の値は回答者が少ない国・地域があり、年間の値より大きく動きます。7〜9月期の1次速報(2026年10月21日公表)の集計表には決済方法の項目がありません(7〜9月期の2次速報は2026年12月24日公表の予定です)。
  • 注意:政府統計の数値は「政府標準利用規約(第2.0版)」に基づいて利用し、本サイトで加工・集計しています。

ランキング(日本滞在中に使った支払い方法)

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順位支払い方法割合一番高い国・地域一番低い国・地域
1現金92.3%ロシア※(97.6%)インド(87.1%)
2クレジットカード75.0%イタリア(93.2%)中国(49.0%)
3交通系ICカード(Suicaなど)36.2%中国(50.5%)ベトナム(15.2%)
4モバイル決済(Alipay・WeChatなど)20.9%中国(82.6%)インド(0.5%)
5デビットカード(銀聯・Visaデビットなど)6.6%インドネシア(16.7%)フランス(2.0%)
6割引クーポン0.6%韓国(1.2%)インドネシア・フィリピン・オーストラリアなど6か国(いずれも0.1%)
7その他のICカード(Edyなど)0.4%タイ(1.0%)イタリア・ロシア※(いずれも0.0%)
8仮想通貨(ビットコインなど)0.1%英国(0.5%)ベトナム・インド・スペインなど6か国(いずれも0.0%)

※は回答者が500人未満で、誤差が大きい値です。

訪日客が日本滞在中に使った支払い方法(2025年)

1〜5位の解説

第1位 現金(92.3%)

第1位 現金:92.3%

訪日客の92.3%が、日本滞在中の支払いに「現金」を使いました(複数回答)。国・地域別ではロシア※(97.6%)、インドネシア(96.1%)で高く、インド(87.1%)で低くなっています。韓国・台湾・香港・中国・タイ・マレーシア・インドネシア・フィリピン・ベトナム・インド・英国・ドイツ・フランス・スペイン・ロシア・カナダ・オーストラリアでは一番多く使われた支払い方法です。カナダは現金とクレジットカードがともに88.6%で、小数第2位以下の値で現金が上回ります。※は回答者が500人未満で、誤差が大きい値です。

第2位 クレジットカード(75.0%)

第2位 クレジットカード:75.0%

訪日客の75.0%が、日本滞在中の支払いに「クレジットカード」を使いました(複数回答)。国・地域別ではイタリア(93.2%)、スペイン(91.7%)で高く、中国(49.0%)で低くなっています。シンガポール・イタリア・米国では一番多く使われた支払い方法です。

第3位 交通系ICカード(Suicaなど)(36.2%)

第3位 交通系ICカード:36.2%

訪日客の36.2%が、日本滞在中の支払いに「交通系ICカード(Suicaなど)」を使いました(複数回答)。国・地域別では中国(50.5%)、ドイツ(49.8%)で高く、ベトナム(15.2%)で低くなっています。

第4位 モバイル決済(Alipay・WeChatなど)(20.9%)

第4位 モバイル決済:20.9%

訪日客の20.9%が、日本滞在中の支払いに「モバイル決済(Alipay・WeChatなど)」を使いました(複数回答)。国・地域別では中国(82.6%)、香港(12.7%)で高く、インド(0.5%)で低くなっています。

第5位 デビットカード(銀聯・Visaデビットなど)(6.6%)

第5位 デビットカード:6.6%

訪日客の6.6%が、日本滞在中の支払いに「デビットカード(銀聯・Visaデビットなど)」を使いました(複数回答)。国・地域別ではインドネシア(16.7%)、オーストラリア(11.4%)で高く、フランス(2.0%)で低くなっています。

国・地域別の支払い方法

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国・地域現金クレジットカード交通系ICカードモバイル決済デビットカード
イタリア89.6%93.2%36.1%1.5%4.2%
スペイン94.9%91.7%43.3%4.5%5.2%
ドイツ91.7%91.3%49.8%3.6%4.7%
米国87.3%91.1%44.0%3.6%6.3%
シンガポール90.8%91.0%29.4%4.4%6.9%
フランス94.7%90.2%46.8%3.4%2.0%
カナダ88.6%88.6%37.9%3.0%4.6%
英国89.6%87.7%39.3%4.2%10.9%
オーストラリア92.3%87.0%41.0%3.6%11.4%
台湾94.7%82.8%43.9%11.0%2.4%
マレーシア94.2%79.3%28.9%7.7%8.5%
韓国91.3%79.0%18.1%4.9%6.9%
タイ92.9%76.9%22.0%2.6%11.2%
フィリピン92.6%76.1%17.4%2.6%7.4%
インド87.1%73.7%26.0%0.5%5.6%
香港94.1%72.9%45.6%12.7%3.4%
インドネシア96.1%66.6%33.9%1.2%16.7%
ベトナム94.1%51.2%15.2%1.5%2.6%
ロシア※97.6%50.6%30.9%1.1%2.8%
中国93.5%49.0%50.5%82.6%9.0%

表はクレジットカードを使った人の割合が高い順です。クレジットカードはイタリア・スペイン・ドイツ・米国・シンガポール・フランスの6か国で9割を超え、交通系ICカードは中国(50.5%)・ドイツ(49.8%)で約半数が使っています。モバイル決済は中国(82.6%)のほかは香港の12.7%が最も高く、17の国・地域で1割未満でした。※は回答者が500人未満で、誤差が大きい値です。

2026年4〜6月期(2次速報)の支払い方法

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順位支払い方法2026年4〜6月期(2次速報)2025年
1現金90.5%92.3%
2クレジットカード80.8%75.0%
3交通系ICカード(Suicaなど)37.7%36.2%
4モバイル決済(Alipay・WeChatなど)13.4%20.9%
5デビットカード(銀聯・Visaデビットなど)6.5%6.6%
6その他のICカード(Edyなど)0.5%0.4%

2026年4〜6月期(2次速報)では、現金が90.5%、クレジットカードが80.8%(2025年は75.0%)でした。モバイル決済は13.4%(2025年は20.9%)に下がりましたが、中国の訪日客の利用率は81.1%と2025年(82.6%)並みです。集計表の表1-1「居住地」では、訪日客に占める中国居住者の割合が2025年(年間)の19.3%から2026年4〜6月期は9.4%に下がっています。クレジットカードが最も多く使われたのはシンガポール・ドイツ・イタリア・スペイン・米国・メキシコでした(複数の国のまとまりの北欧・中東でも、クレジットカードが最も多く使われました)。

よくある質問

訪日客が一番使った支払い方法は?

現金で、92.3%が日本滞在中に使いました(2025年・複数回答)。クレジットカード(75.0%)、交通系ICカード(36.2%)が続きます。

キャッシュレスが進んだ中国の人は何で払っていますか?

中国の訪日客はモバイル決済が82.6%で20の国・地域で最も高く、現金も93.5%が使っています。クレジットカードは49.0%で最も低い値でした。

クレジットカードをよく使う国・地域は?

イタリア(93.2%)、スペイン(91.7%)、ドイツ(91.3%)の順に高く、シンガポール・イタリア・米国ではクレジットカードが現金を上回りました。

交通系ICカードはどのくらい使われていますか?

訪日客の36.2%が使いました。中国(50.5%)、ドイツ(49.8%)で高く、ベトナム(15.2%)で低くなっています。

2026年はどうですか?

2026年4〜6月期(2次速報)では現金が90.5%、クレジットカードが80.8%、モバイル決済が13.4%でした。

データはどこで確認できますか?

観光庁「インバウンド消費動向調査」のページで、年間の集計表(Excel)と年次報告書(PDF)を誰でも見られます。本記事の国・地域別の値はCSVでも公開しています。

まとめ

2025年の訪日客の支払い方法は、現金・クレジットカード・交通系ICカードの順でした。現金は9割を超える人が使う一方、欧米豪の8か国(英国・ドイツ・フランス・イタリア・スペイン・米国・カナダ・オーストラリア)ではクレジットカードを使う人が87.0〜93.2%と多く、中国ではモバイル決済が82.6%と高くなっています。インバウンド・パワーランキングでは、公的統計をもとに訪日客の行動を国・地域別に比べて公開していきます。

出典・データ

更新・訂正の履歴

  • 2026年10月22日:ランキングの表の「一番高い・低い国・地域」で、同じ割合(小数1桁)で並ぶ国・地域を1つしか書いていなかったので、並ぶ国・地域をすべて書く形に直しました(例:仮想通貨の一番低い国・地域は6か国が0.0%)。回答者500人未満の国・地域に※を付けました。数字の変更はありません。
  • 2026年10月23日:2026年4〜6月期の文で、クレジットカードが最も多く使われた国・地域に、複数の国をまとめた北欧(4か国)・中東(8か国)を並べていたので、国・地域とは分けて書きました。
  • 2026年10月23日:第1位(現金)の解説に、カナダは現金とクレジットカードがともに88.6%で、小数第2位以下の値で現金が上回ることを書きました。
  • 2026年11月1日:2026年4〜6月期の文の「その影響とみられます」(中国居住者の割合が下がったこととモバイル決済の割合の関係)は観光庁の資料に無い説明のため外しました。まとめの「欧米豪の8か国」に国の名前を書き、第1位(現金)の解説と国・地域別の表で、ロシアに表と同じ※(回答者500人未満)を付けました。評価方法に、7〜9月期の1次速報の集計表には決済方法の項目が無いことを書きました。出典に、2025年確報の集計表が2026年10月8日に一部修正されたこと(この記事の数字は修正後の表で確かめたこと)を書き、年次報告書の発行を「2026年3月(奥付の発行)」と書きました。数字の変更はありません。
  • 2026年11月2日:導入の1文目の「2026年10月時点で最新の」を、数字を公表元と照らした最終確認の月に合わせて「2026年11月時点で最新の」に直しました(2026年11月2日に、公表元にこれより新しい版が無いことを確かめました)。数字と順位は変わりません。
  • 2026年11月2日:まとめの「受け入れる側は相手に合わせた支払い方法の用意が大切です」は、観光庁の資料に無い勧めのため外しました。数字と順位は変わりません。

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図表のご利用について

本ページの図表・数値は、出典「インバウンド・パワーランキング(株式会社パプリカ)」と明記いただければ、報道・資料などでご利用いただけます。画面・紙面での表記の例:「出典:インバウンド・パワーランキング(株式会社パプリカ)」。

高解像度の画像や集計データが必要な場合は、株式会社パプリカ(info@inport.co.jp)までご連絡ください。それぞれの順位の元になった公表資料(どの表のどの行か)も、お問い合わせいただければお示しします。

数字は公表元の資料と照らして確かめています(最終確認:2026年11月1日)。

公開:2026年11月2日

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この記事を書いた人

株式会社パプリカ 代表取締役。金沢大学 非常勤講師。観光庁・JNTO などの公的統計をもとに、訪日インバウンドのデータ分析と情報発信を行う。

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